第75回研究会Seminar

ご挨拶

第75回日本消化器画像診断研究会
当番世話人 力山 敏樹
(自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科)

 


 この度、第75 回日本消化器画像診断研究会を令和4年3月5日(土)にさいたま新都心にて開催させていただくことになり、大変光栄に存じますとともに、このような機会をお与えいただきました関係諸方面の先生方に心より感謝申し上げます。
 本研究会の理念は「消化器内科、消化器外科、放射線科、病理の医師が一堂に会し、肝胆膵を中心とした症例の画像診断を勉強する」ことにあります。綿密な術前診断、緻密な手術、綿密な病理検査を行なった症例を発表いただき、各分野のエキスパートからの意見を交え、“熱のこもったディスカッション”を繰り広げることが最大の魅力です。その中から、本研究会に参集された若い先生方に新たな着想が生まれ、次世代の消化器診療が発展し、展開されることを心から期待しています。
 令和2年初頭から始まったコロナ禍の影響で、当初は多くの学会、研究会が開催中止、延期と混乱し、令和2年2月29日に私どもの教室で開催準備していた第72回本研究会も直前に現地開催を断念、誌上開催となりました。以後、令和2年9月の第73回、令和3年2月の第74回の本研究会は中止になっていますので、今回の第75回研究会は2年ぶりの再スタートとなります。学会、研究会の開催形式は完全WEB 形式、現地開催+WEB のハイブリッド形式など、様々な発展を遂げてきました。現在、令和4年3月のコロナ禍の状況は予想しうるものではありませんが、本研究会としては初めての現地開催+WEB のハイブリッド形式を予定しています。本研究会の最大の魅力である“熱のこもったディスカッション”をWEB 上でも再現することを目標に準備を進めております。
 大宮には、明治天皇が東京入都の4日目に武蔵国の鎮守・勅祭の社と定め、関東の神社の中で最初に親祭を行った武蔵国一宮氷川神社が鎮座します。研究会会場があるさいたま新都心から氷川神社まで延びる氷川参道は、ケヤキを中心としたおよそ700本の樹木とともに南北約2キロメートルにわたり続いており、快適な散策コースとなっています。また、全国の鉄道ファンのメッカ・鉄道博物館も近隣にありますので、コロナ禍の中、真摯に医療に取り組まれている先生方に、ひと時でも早春のさいたまを楽しんでいただければ幸甚です。
私たち自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科教室員一同、先生方にとって実りある研究会となるよう誠心誠意準備しています。コロナ禍が収束し、多くの先生方を現地でお迎えできることを心から祈念しております。