第76回研究会Seminar

ご挨拶

第76回日本消化器画像診断研究会
当番世話人 塩路 和彦
(新潟県立がんセンター新潟病院 内科)

 


 このたび、第76回日本消化器画像診断研究会を2022年9月23日(金)、24日(土)に新潟市の朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターにて開催させていただくことになりました。伝統ある本研究会のお世話をさせていただくことになり、大変光栄に存じますとともに、このような機会を与えていただきました世話人の先生方や会員の皆様に心より感謝申し上げます。
 本研究会は肝胆膵疾患の診療を専門とする消化器内科、消化器外科、放射線科、病理の医師が多数参加する極めてレベルの高い研究会です。一例一例を詳細に検討し、病理所見と付き合わせることで、得られた画像がどのような病理所見で成り立っているのか、画像からどのような病理像が想定されるかなど多くのことを学ぶことができます。また、熱いディスカッションだけでなく、全員懇親会では著名な先生と直接話ができ、全国の同じ志をもつ同世代の医師と交流できる非常に有意義な研究会でもあります。
 コロナ禍により多くの学会・研究会が中止されていましたが徐々に再開され、感染拡大を防ぐためにオンラインやハイブリッドでの開催が増えています。開催地に行かなくても自宅や職場などから気軽に参加することが可能で、オンデマンドでの参加では時間に縛られることもなく、発表を見ることができるというメリットはありますが、どうしてもディスカッションが十分できないというデメリットもあります。この研究会は一例一例を様々な立場からいろいろと議論しあうことが重要と考え、現地開催で行うこととしました。
 準備期間中に第6波がありましたが、そのピークが終わり少し安心していたところに第7波が始まり、現在も感染者数が日々増加しています。しかし、感染に十分気をつけながらできるだけ社会活動は継続していくという流れもあります。中には各施設の制約のため現地参加が難しい方もいらっしゃるかと思いますが、直接顔を合わせての熱いディスカッションを期待したいと思います。
 今回、若い先生方がより画像診断に興味を持ってもらえることを期待し、新しい試みとして症例検討セッションを企画しました。症例検討セッションでは、病歴や画像を提示し、どのような疾患が考えられるか議論していただき、最後に病理結果を解説します。議論にはスマートフォン等を用いて、会場からの意見も聞きたいと考えています。
 最後になりますが、本研究会開催にあたりまして、司会・座長・各種コメンテーターをお務め頂く先生方、ご発表の先生方、そして共催・協賛頂きます企業の皆様に、この紙面を借りて厚く御礼申し上げます。